油汚れやシミにも使える!プリン状石けんの上手な作り方

油汚れやシミにも使える!プリン状石けんの上手な作り方

生活していると、家の中にはいろいろな汚れが発生しますよね。キッチンの油汚れや衣類のシミなどに困っていませんか?

そんな汚れに効果的なのがプリン状石けんです。プリン状石けんはテレビでも紹介されたことで話題になりました。

この記事ではプリン状石けんの作り方や使用方法についてご紹介していきます。



プリン状石けんとは

プリン状石けんとはその名の通り、プリンのようにプルプルとした石けんのことです。すくってみるとスライムのように吸着しながらも、伸びるように流れていく感触。粉石けんをお湯に溶かして固めることで誰でも簡単に作れます。

油汚れや皮脂汚れ、湯あか、泥汚れなどをきれいに落としてくれるので、キッチンや水回りの掃除、汚れの目立つ衣類の洗濯に使用することができます。



プリン状石けんで掃除

掃除できる汚れと方法

石けんから作られるプリン状石けんは弱アルカリ性なので、酸性の汚れに効果的です。酸性の汚れとは、油汚れや皮脂汚れ、カビ、食べこぼしなどです。石けんカスや水あか、尿はねなどのアルカリ性の汚れは、プリン状石けんでは落としにくい汚れです。

家の中の汚れはほとんどが酸性。アルカリ性のプリン状石けんは、キッチンのコンロ周りや換気扇の油汚れ、シンクや浴室、洗面器のぬめり・カビ、鏡や窓の皮脂汚れ、食べこぼしてシミになった衣類や泥汚れの靴下など、幅広く使用できます。

プリン状石けんを使って掃除をするときには、石けんをすくって全体的に塗り広げましょう。手で直接塗ってもいいですし、スポンジにべったりとすくって塗るでもいいでしょう。

汚れにプリン状石けんを塗り終わったら、10分程そのまま置きます。洗浄成分が汚れに浸透しどんどん浮き上がってくるので、たわしやスポンジでこすりながら洗い流します。


プリン状石けんを使うメリット

スプレータイプの市販の洗剤を使用した場合、汚れた場所に泡を塗布したところ、泡がみるみるうちになくなっていった経験はありませんか。これは汚れの表面に泡の成分がはたらいた結果、洗浄効果を失ってしまっている状態なのです。

プリン状石けんは、一度塗って置いただけでもかなりの汚れを落とすことができます。とろみがあるので、凹凸のあるような場所や細いすき間にも入り込んで汚れに密着します。

たとえば、浴室の床の凹凸や床と壁の際、コンロの五徳、細かい細工が入った食器などです。ブラシやスポンジが微妙に届きづらいような場所にも、プリン状石けんは塗って置いておくだけ。お掃除がしやすいですね。

市販の洗剤はキッチン用洗剤や浴室用洗剤と用途が分かれていることが多いですが、プリン状石けんは1つ作っておくだけでいろいろな場所に使用できます。



プリン状石けんの作り方

準備するもの

粉石けん

お湯(30℃~50℃)

容器

計量カップ

かき混ぜ棒(スプーンや割りばし、フォーク等)


粉石けんは薬局やスーパーで購入することができます。ミヨシ石鹸の洗濯用石鹸「そよ風粉せっけん」は、粉が細かくサラサラなので溶かしやすくおすすめです。


容器はタッパーやガラス瓶、ポンプ式ボトル、ペットボトルなど何でも大丈夫です。間口が広い方がかき混ぜるときには楽かもしれません。ペットボトルのように蓋ができるものだと振って混ぜることができます。


手順

1.粉石けんを計って容器に入れます。粉石けんとお湯は1:10の割合。30gの粉石けんの場合、お湯は300mlです。


2.30℃~50℃のお湯を粉石けんの10倍量計って容器に入れます。


3.かき混ぜながらお湯に粉を溶かします。スプーンでかき混ぜても蓋をして振っても大丈夫です。


4.そのまま2~3時間放置して固めます。


5.プルプルのプリン状になったら完成です。


##プリン状石けんが固まらない原因は?作るときの注意点


プリン状石けんをすでに作ってみた方の中には「固まらない」という経験をした人もたくさんいるようです。それにはいくつかの原因が考えられます。


温度が低い

プリン状石けんは必ず30℃~50℃のお湯で作りましょう。

粉石けんは水だとあまり溶けずにダマになって残ってしまいます。その上、きれいに固まりません。作っている最中に温度が下がってしまってうまく固まらない場合は、電子レンジで10秒ずつ加熱して様子をみるか、お湯に浸けて湯煎してみましょう。


合成洗剤を使っている

粉タイプの合成洗剤ではなく、粉石けんを使用しましょう。どちらも粉状ですが、合成洗剤では固まりません。プリン状石けんを作るには、石けん成分でできた粉石けんを使う必要があります。

合成洗剤なのか粉石けんなのかを見分けるには、商品の表示を見てみましょう。品名の部分が、粉石けんの場合は「洗濯用石けん」、合成洗剤の場合は「洗濯用合成洗剤」と表示されています。


炭酸塩が入っていない

粉石けんには炭酸塩が入っているものを使用しましょう。

炭酸塩とはアルカリ剤のことですが、このアルカリ剤が入っていることでプリンのようにプルプルに固まります。

表示を見ると成分のところに、「アルカリ剤(炭酸塩)」のような記載があるので確認してみましょう。もしアルカリ剤の入っていない純石けんを使用する場合には、「セキス炭酸ソーダ」を加えると固まります。分量はだいたい粉石けんの3分の1量ほどです。500mlくらいのプリン状石けんを作るのであれば、スプーン1杯程度で固まるので試してみてください。


(この情報は一般的なお掃除に活用できる方法です。効能効果については、そのすべてにおいてお約束できるものではございません。また、本来の粉せっけんの用途外でのご使用となります点ご承知おきください)