「石鹸」は英語で何と言う?複数の石鹸の表現方法と英文例

「石鹸」は英語で何と言う?複数の石鹸の表現方法と英文例

英語で「石鹸」は何と言えば良いのでしょうか。海外旅行でお土産に石鹸を買いたいときや外国人の友達と石鹸の香りについて話す機会があった場合、英語ではどのようなフレーズで表現すればいいのか咄嗟に出てこないことがありますよね。

本記事では石鹸の英語表現やよく使うフレーズ、語源などをご紹介していきます。英語で「石鹸」について表現をしたいときに、ぜひ参考にしてみてください。



石鹸は英語で何と言う?

石鹸の英語表現

石鹸は英語で「soap」と言います。固形石鹸は「bar soap」、液体石鹸は「liquid soap」と表現します。日本語でも「ハンドソープ」や「ボディソープ」と言いますよね。

ただ、日本でいうハンドソープやボディソープは液体タイプを指していることが多いように思います。この場合、英語ではハンドソープのことを「liquid soap」、ボディーソープのことを「body wash」と言います。

一般的に英語の「soap」は、手洗いや洗顔の際に使用する固形石鹸を指します。そのため、手や顔を洗うために固形石鹸を使用する場合は「hand soap」「face soap」ではなく、たいていは「soap」と表現します。


「ソープ」の語源は丘の名前から

古代ローマ時代、サポーという丘で宗教的な行事が行われていました。それは、羊を焼いて神に捧げるというものです。

その際に、火で炙られた羊から滴る脂と草木の灰が混ざって固まり、土の中に蓄積されていきました。この土を使うと汚れがよく落ちることから、石鹸のように使用されるようになったと記録されています。このような背景から、「soap」の語源は「サポー(Sapo)の丘」から由来したものと考えられています。

 

「シャボン」の語源はどこから?

石鹸のカタカナ表現には、ソープ以外に「シャボン」もあります。ソープは英語から来ていましたが、シャボンはスペイン語に由来するとされています。

日本での石鹸の歴史ははっきりとは分かっていませんが、ヨーロッパから伝わってきたと考えられています。

1543年、ポルトガル人が種子島に漂着し鉄砲を日本に伝えました。それ以降、日本には異国人が頻繁に来航するようになります。このときの献上物の中に石鹸があり、日本に伝わってきたのではないかと考えられています。1596年の文書の中には「しゃぼん」と記された文字が発見されています。

スペイン語で石鹸のことを「japon」と言います。発音は「ハボン」ですが、ポルトガル語のように訛って伝えられた、あるいはポルトガル語の「sabao(サボン)」が語源という説もあります。もともと語源はスペイン語説とポルトガル語説がありましたが、今はスペイン語から由来しているという説が有力とされています。


石鹸は英語でどう数える?

石鹸「soap」は不可算名詞

英語には、可算名詞と不可算名詞があります。可算名詞とは「a book(一冊の本)」「two books(二冊の本)」のように数えられる名詞のことです。不可算名詞とは「water」や「music」のように数えられない名詞のことです。

固形石鹸は数えられるのではないかと思われる人も多いのではないでしょうか。soapは不可算名詞に分類されます。

可算名詞か不可算名詞かを見分けるときに判断材料の一つになるのが「一部を切り分けたり取り出したりしても性質や機能は変わらないか」というポイントがあります。

たとえば、bookが切り分けられた場合、本としては機能しませんよね。このように性質や機能が変わってしまうものは可算名詞と捉えられます。逆に、soapは切り分けても一部を取り出しても石鹸として性質を変えることなく機能します。こういうものは不可算名詞と捉えます。

 

石鹸「soap」の数え方

可算名詞の単数形は「a / an」、複数形は「-s / -es」で表します。不可算名詞を数える場合は「a piece of 名詞」や「a cup of 名詞」といった表現を使います。

・(固形)石鹸1個

a bar of soap / a cake of soap / a piece of soap

いずれも「石鹸1個」という表現として使うことができます。「a bar of soap」は一般的な表現、「a cake of soap」は伝統的な表現、「a piece of soap」は使われて小さくなったときの表現です。

・(固形)石鹸2個

two bars of soap / two cakes of soap / two pieces of soap

2個、3個、…と言う場合には、不可算名詞のsoapはそのままの形で、barやcake、pieceを複数形にします。

・液体石鹸1本

a bottle of liquid soap

ハンドソープといった液体石鹸の場合は、容器に入った状態のものを数えるので「a bottle of」の表現を使います。シャンプーやボディーソープも同様に「a bottle of shampoo」「a bottle of body wash」と言います。

・液体石鹸2本

two bottles of liquid soap

liquid soapはそのままの形で、bottleを複数形で表します。


石鹸「soap」を使った英語の例文

ドラッグストアなど石鹸を扱うお店で外国のお客さまを接客するとき、海外旅行でお土産に石鹸を選ぶとき、シーン別に使える英語の例文をご紹介します。

 

外国人のお客さまを接客するとき使える英文

・「この石鹸はいい香りです。嗅いでみますか?」と伝えたいとき

This soap smells good. Would you like to try it?

 

・「これは無添加石鹸です」と伝えたいとき

This is additive-free soap.

 

海外旅行でお土産として石鹸を選ぶとき使える英文

・店で「すみません、石鹸はありますか?」と尋ねたいとき

  Excuse me, do you have any bar soap? 

・「彼女の誕生日にかわいい石鹸をプレゼントしたい」と言うとき

  I want to give my girlfriend some cute soap for her birthday.

・「強い香りが苦手なので無香料の石鹸が好きです」と言うとき

  I’m not good with strong fragrances, so I like unscented soap.

 

石鹸の英語表現や語源の由来についてご紹介しました。
石鹸に関連して英語で何かを伝えたいときには、soapの数え方や石鹸と一緒に使われやすいsmell(香り)やadditive free(無添加)といった単語を覚えておくと便利です。簡単なフレーズも抑えて伝えたかったことを英語で表現してみましょう。