出産準備をしているけれど、赤ちゃんの肌に直接触れる石鹸はどのようなものを選べばいいのか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。赤ちゃんには無添加石鹸がいいと聞きますが、不安が残る方も多いでしょう。生まれたての赤ちゃんを洗うのだから、不安に思うのも当然です。
そこで、このページでは、赤ちゃんの肌の特徴から赤ちゃんを洗う石鹸の選び方をご紹介します。
この記事を読むと、赤ちゃんの肌を守る方法を知ることができ、親子で肌トラブルを予防できるようになります。
赤ちゃんの肌ってどんな肌?
赤ちゃんの肌はとてもデリケート
デリケートな赤ちゃんの肌には、次の3つの特徴があります。
・赤ちゃんの皮膚は薄く、大人の1/2の厚さしかない
・生後3ヶ月を境に皮脂量が減少し、バリア機能が低下する
・表面積が狭いにも関わらず、大人と同じ汗腺がある
赤ちゃんのお肌を守るためには、赤ちゃんの肌の3つの特徴を理解しながらケアしていきましょう。
赤ちゃんの皮膚は薄く、大人の1/2の厚さしかない
赤ちゃんの皮膚はとても薄く、厚さは約1mmと言われています。乾燥や化学物質など、さまざまな物から刺激を受けやすく、ときには自分のよだれで肌が荒れてしまうほどデリケートです。
大人の肌で反応を示さなかった成分でも、赤ちゃんの肌では触れただけで荒れてしまうこともあります。赤ちゃんの肌に触れるものは低刺激のものを選ぶことが大切です。
生後3ヶ月を境に皮脂量が減少し、バリア機能が低下する
生後3ヶ月を境に赤ちゃんのお肌の皮脂量は減少し、お肌を守ってくれるバリア機能が低下します。赤ちゃんは生後3ヶ月頃までお母さんの黄体ホルモンの影響を受けて、皮膚上には多くの皮脂が保たれた状態です。
ですが、時間とともに皮脂量が減少し、全身乾燥肌になってしまいます。お肌が乾燥していることでバリア機能が正常に働かず、外からの刺激を受けやすい状態に。肌トラブルを避けるには、保湿をして足りない油分を補ってあげる必要があります。
表面積が狭いにも関わらず、大人と同じ汗腺がある
人は汗腺の量が増えたり減ったりすることはありません。そのため、体が小さく皮膚の面積が狭い赤ちゃんでも、大人と同じ量の汗腺があります。赤ちゃんの皮膚には汗腺が密集している状態です。大人の2倍以上もの汗をかくため、汗の管理には注意しなければいけません。
赤ちゃんは代謝もいいので、季節を問わず1日中汗をかいています。適切なケアをしなければ、清潔な皮膚状態は保たれません。適度に体を洗い、適切なスキンケアを行うことで赤ちゃんの肌を守りましょう。
お肌にやさしい無添加石鹸
無添加石鹸は天然の動植物油脂からできているため、赤ちゃんにも安心して使える石鹸です。しかし、無添加石鹸だからといってすべてが安心というわけではありません。なぜかというと、日本には無添加石鹸を定義した法律がないからです。
商品によっては、香料や着色料などの添加物を使っているのにも関わらず、無添加石鹸と表示されているものもあります。これは法律違反には当たりません。本当に無添加石鹸なのかは成分を確認して自分で判断する必要があります。
・香料
・着色料
・アルコール系(エタノール)
・石油系界面活性剤(ラウリル硫酸Na、ラウリル硫酸カリウムなど)
・防腐剤(パラべン)
石鹸のパッケージの裏面には成分が表記されています。デリケートな赤ちゃんの肌はちょっとしたことでも影響を受けやすいので、上記のような成分が含まれていないか、使用前に確認しましょう。
お肌が弱い子は弱酸性の洗浄剤がおすすめ
前述したように、生後3ヶ月までは皮脂量が多い傾向にあります。皮脂量が落ち着くまでは、洗浄力のある弱アルカリ性の石鹸で皮脂汚れを取り除いてあげるとよいでしょう。
皮脂が落ち着いてくると、今度は肌が乾燥して不安定になります。この時期はやさしく洗ってあげることが大切です。お肌は弱酸性に保たれているのがいいと言われていますが、実は赤ちゃんの肌は中性に近い状態になっています。無添加の石鹸でしっかり洗ってあげることも大事ですが、肌質が変わるこの時期においては、その見極めも必要です。特に、お肌が弱いお子さんには、弱酸性タイプの石鹸を使ってやさしく洗ってあげましょう。
固形または泡フォームから選ぶ
現在、一般的に販売されているベビーソープは固形石鹸か泡フォームが主流です。近年、人気があるのが泡フォームのベビーソープ。ポンプを押すだけで泡の状態で石鹸が出てくるので、そのまま赤ちゃんをやさしく洗ってあげられるのというメリットがあります。慣れない沐浴でも手早く洗うことができます。石鹸の界面活性作用は水を含むことで弱くなり、すすぎ残しが残りにくいので、肌トラブルの予防にもなります。
赤ちゃんの肌に合わせて石鹸を選ぼう
無添加石鹸だからといってよいとは限らない
無添加石鹸はお肌にやさしく、赤ちゃん用の石鹸として選ばれることは多くあります。しかし、無添加だからといって赤ちゃん全員に合うとはかぎりません。
お肌の状態は人それぞれで、無添加石鹸が合う人もいれば合わない人もいます。また、メーカーによっても合う、合わないがあるでしょう。「この石鹸がいい」という固定観念に捉われずに、赤ちゃんの肌を見ながら石鹸を選んであげることが大切です。
ベビーソープは大人も一緒に使えます
デリケートな赤ちゃんでも使えるベビーソープは、大人の方も一緒につかうことができます。
産後のお母さんの体はホルモンバランスの変化によって、肌トラブルが起こりやすい状態です。今まで使っていた石鹸が合わなくなることもあるでしょう。
大人用のボディーソープの中には、主成分が合成界面活性剤からなり、防腐剤などの添加物を配合した商品も多くあるため、デリケートな肌に影響を与えてしまう可能性があります。赤ちゃん用の石鹸を一緒に使ってみるのもいいかもしれません。
親子で使えるミヨシ石鹸
ミヨシの「ベビーせっけん」は天然由来の成分にこだわり、化学物質は一切使用していません。ポンプをプッシュするだけでふわふわの泡が出る泡フォームタイプなので、赤ちゃんと一緒に入浴する際に便利です。
石鹸は天然の動植物油脂から作られており、合成の界面活性剤に比べて早く自然に還るという特徴があります。無添加石鹸は、赤ちゃんの肌をやさしく洗い上げるだけでなく、赤ちゃんが大きくなった未来の地球のことも考えてできた商品です。
無添加泡で出てくるベビーせっけん250ml
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