感染対策には通常の石鹸で十分?薬用石鹸の抗菌効果とは

感染対策には通常の石鹸で十分?薬用石鹸の抗菌効果とは


私たちの生活はたくさんの菌やウイルスにさらされています。感染対策として重要性が強く言われているのが「手洗い」です。予防はしっかり行いたいですよね。手洗い石鹸には除菌や抗菌に特化したものを選びたい、と考える人も多いのではないでしょうか。

殺菌・抗菌などの表示がされた薬用石鹸にはさまざまな商品があります。感染予防のためにはどのような石鹸を選べばいいのでしょうか。

今回は菌やウイルスの感染対策に焦点をあてて、石鹸の効果についてご紹介していきます。

 

薬用石鹸とは

薬用石鹸とは

薬用石鹸とは、菌を殺菌し消毒する成分や、菌の増殖を抑制する成分を配合した石鹸のことです。

「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)」という法律上、「抗菌」や「殺菌」といった一定の効能を謳うことができるのは「薬用石鹸」のみです。薬用石鹸は医薬部外品の扱いの石鹸です。薬用石鹸には、殺菌効果の他、肌荒れ防止を目的とした炎症剤や保湿剤などを含むものもあります。

 

薬用石鹸の効果と規制

薬用石鹸は2016年に一部販売規制がかかりました。規制対象となったのは、トリクロサンなど19種類の抗菌・殺菌作用をもつ成分が含まれた石鹸です。厚生労働省はこれらの石鹸を1年以内に代替品へ切り替えるようメーカーに求めました。

規制の背景として、アメリカでこの19種類の成分が含まれている薬用石鹸の販売が禁止されたということがあります。米食品医薬品局(FDA)がこれらの成分を含む薬用石鹸について、「有効性や安全性の化学的根拠がない」との見解を示したのです。

アメリカでのこの販売禁止措置を受けて、日本でも当19種類の成分について規制を設けることになりました。現在は、この19種類の成分に該当しない成分への入れ替えを行った薬用石鹸が販売されています。

FDAは薬用石鹸について、「細菌の増殖を防ぐのに、薬用石鹸が通常の石鹸よりも効果があるという化学的根拠はない」と指摘しています。また、抗菌剤・殺菌剤を使うことで、それらに耐性をもった菌が増えたり健康被害を引き起こしたりするリスクがあるという研究報告もあります。

 

通常の石鹸の感染対策効果

石鹸で細菌・ウイルス対策

FDAは通常の石鹸と水による手洗いを推奨しています。

実際、手に付いた菌やウイルスは薬用石鹸でなくても落とすことができます。通常の石鹸でも手洗いで95%の菌やウイルスを取り除けると言われています。

感染対策のためには「殺菌」よりも「除菌」の方が効果的です。殺菌剤は菌やウイルスの種類によっては効果が得られないものもあります。菌を殺そうと考えるよりは、菌を取り除いてしまった方が感染リスクを減らすことができます。それには、通常の石鹸で十分な効果が得られます。

 

殺菌、滅菌、消毒、除菌、抗菌、消毒って何がちがう?

殺菌スプレーや除菌シート、抗菌容器など、衛生面に関連した商品をよく目にしますよね。どれも似た言葉で、あまりその意味の違いを意識することはないかもしれません。これらの違いは何なのでしょうか。

殺菌とは「菌を殺す」ということです。死滅させる細菌の対象や程度は定義されていないため、一部を殺しただけでも「殺菌」と言うことができます。殺菌効果を謳っている商品がすべての菌を殺すことができる訳ではありません。

滅菌とは「菌を全滅させる」ということです。その細菌やウイルスが有害か無害かということに関係なく、死滅させ除去します。日本薬局法では「微生物の生存する確率が100万分の1以下」になることを滅菌の定義としています。滅菌は通常、高圧蒸気や電磁波を用いて行われます。人体においては細胞までを死滅させることはできないため、滅菌は不可能です。

消毒とは「菌を害のない程度まで毒性を無力化させる」ということです。対象は有害な病原性微生物を指しています。細菌やウイルスの毒性を無力化させるには、死滅や除去、感染力を失わせるといった方法があります。そのため、「殺菌」により消毒されることもありますし、それ以外の方法もあります。

除菌とは「菌を取り除いて数を減らす」ということです。除菌の程度や方法は各分野で異なります。洗剤・石けん公正取引協議会では「物理的、化学的または生物学的作用などにより、対象物から増殖可能な細菌の数(生菌数)を、有効数減少させること」と定義しています。

抗菌とは「菌の繁殖を防止する」ということです。対象は細菌のみです。抗菌は菌を死滅させたり数を減らしたりするわけではありません。増えるのを防ぐという意味で使われ、抗菌効果をもった製品は抗菌剤によって菌が繁殖しにくい環境をつくります。その程度は定義されていません。

 

手洗いにおすすめ、ミヨシのハンドソープ

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細菌やウイルスから身を守るために、手洗いは大きな効果を発揮します。殺菌や抗菌といった効果だけにこだわらず、石鹸を使用して適切に手洗いを行うことが大切。外から帰ってきたら手の隅々まで丁寧に石鹸で手洗いすることを習慣にして、感染予防をしていきましょう。