「無添加石鹸を使ってみたけど手が荒れた」。そんな経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。添加物の入った石鹸に比べ、無添加石鹸はお肌にやさしいとされていますが、すべての人の肌に合うとは限りません。体質や肌質によっては、お肌に影響が出る人もいます。
このページでは、無添加石鹸で肌が荒れてしまった原因や、安心して無添加石鹸を使う方法をご紹介します。
無添加石鹸の知識を得ることで、肌荒れの予防につなげましょう。
無添加石鹸で肌が荒れる原因は?
成分が合わなかった
無添加石鹸と聞くとお肌にやさしいというイメージを抱くのではないでしょうか。天然由来の原料で作られた無添加石鹸には化学物質などが含まれておらず、一般的な石鹸に比べてお肌への影響は少なめです。
しかし、すべての人のお肌に合うとはかぎりません。体質や肌質によっては、無添加石鹸でも肌荒れを引き起こしてしまう可能性があります。
ひと口に無添加石鹸といっても、メーカーによって使われている原料は異なります。すべての無添加石鹸がお肌に合わないのではなく、使われている原料の中のある成分がお肌に合わなかった可能性も考えられます。
化学物質が含まれていた
無添加石鹸と思い使っていた石鹸に、化学物質が含まれている可能性も考えられます。
無添加とは「添加物を含まない」という意味合いですが、実は現在の日本には、無添加における成分等を定義した法律はありません。
そのため、一部の添加物を含まない「一部無添加」の石鹸でも無添加石鹸と表記することができます。お使いになった無添加石鹸に防腐剤や着色料といった添加物が含まれていた場合、それが原因でお肌が荒れた可能性もあります。
洗浄力が強すぎる
石鹸には優れた洗浄力があります。しかし、この洗浄力の強さが肌荒れを引き起こしたのかもしれません。
石鹸は弱アルカリ性のため、皮脂などの油汚れをよく落とします。その一方で、洗い過ぎるとお肌に必要な皮脂まで洗い落としてしまい、乾燥を引き起こす原因につながることがあります。
肌の水分量と油分量が適正に保たれていれば、肌を守ってくれるバリア機能が正常に機能します。しかし、必要な皮脂まで洗い流してしまうと、肌に適正な油分が保たれず、乾燥の原因につながります。すると、バリア機能が低下し、外からの刺激を受けやすくなることがあるのです。
無添加石鹸を安心して使う方法
成分を確認する
無添加石鹸に含まれる成分でお肌が荒れてしまったのなら、無添加石鹸を購入する前に成分を確認するようにしましょう。石鹸のパッケージには必ず成分表示がされています。
石鹸は動植物の油脂に苛性ソーダや苛性カリといったアルカリ成分を反応させて作られます。一般的な無添加石鹸の成分表示はとてもシンプルです。
・石ケン素地(※ミヨシ石鹸では「牛脂脂肪酸Na、パーム核脂肪酸Na、水、グリセリン、塩化Na」と表記しています)
・水
ミヨシ石鹸でも以前は上記の2つを主成分として表記しました。しかし現在は、より安心して手にとっていただけるよう、石ケン素地を脂肪酸レベルまで分解した全成分表示に。「牛脂脂肪酸Na、パーム核脂肪酸Na、水、グリセリン、塩化Na」と記載しています。
ここに書かれた成分の他に、香料や着色料、アルコールなどの記載があると、化学物質が含まれている可能性があります。
お肌が敏感で荒れやすい人は、こうした成分表示に興味を持って確認してみるとよいかもしれません。
無添加石鹸の正しい洗顔方法
正しい手順で洗って肌荒れを防ごう
次に、肌荒れを防ぐための正しい洗顔方法をご紹介します。
①手に付いている汚れを洗い落とす
②石鹸をよく泡立てる
③泡で顔を包み込むように優しく洗う
④擦らずに丁寧に泡を洗い流す
⑤タオルで優しく水分を拭く
⑥しっかりと保湿をする
洗顔をするときのポイントはよく泡を立てることです。泡立ちをよくするためにも、あらかじめ手を清潔にしておきましょう。
しっかりと泡立てたら、泡で顔を包み込むように優しく洗います。このとき、汚れを落とそうと手でゴシゴシ洗うのはよくありません。ゴシゴシ洗ってしまうと、摩擦力で大切な皮膚が傷ついてしまうことがあります。肌トラブルの原因となるので注意しましょう。
最後に、洗い残しのないように水でよく洗い流します。顔をタオルで拭くときは、擦らずに軽く叩くようにして水分を拭き取りましょう。洗顔後は水分が逃げないようにしっかり保湿をしたら終了です。
石鹸を泡立てるメリット
石鹸を泡立てることには、次のようなメリットがあります。
・汚れを浮かせる
・お肌との摩擦を防ぐ
・泡切れをよくし洗い残しをなくす
石鹸の泡立てには泡立てネットを使うと簡単に泡ができます。水分を少なめにして、空気を含ませるようにふわふわと優しく揉むように泡立てることがポイントです。
自分のお肌にあった無添加石鹸を使って正しく洗顔をすることで、お肌が荒れるのを防ぎましょう。