頑固な汚れを手軽に落とせる洗剤は多く存在します。しかし、それらの洗剤は人体や地球にやさしいと言えるのでしょうか。人にも地球にもやさしい成分で頑固な汚れを落としたいと考えているのなら、プリン状石鹸を試してみるのもひとつの手です。
この記事ではプリン状石鹸とはどのようなものなのかにスポットを当てて、作り方やどんな汚れに有効なのかをご紹介いたします。このページを読むことで、人にも環境にもやさしい汚れの除去する方法を知ることができます。
プリン状石鹸とは
石鹸をお湯で溶かしたジェル状の石鹸
プリン状石鹸とは粉石鹸をお湯で溶かし、それを固めたジェル状の石鹸のことをいいます。名前からも想像ができるようにプルプルとした触感です。
プリン状石鹸は、石鹸が持つ元々の洗浄力に加え、ジェル状になることで頑固な汚れもしっかりと吸着し取り除いてくれる特徴があります。石鹸は界面活性剤の一つですが、原料由来は、天然の動植物油脂です。そのため、合成の界面活性剤よりも生分解性に優れている部分があり、環境へ与える影響も少ないとされています。しっかり洗い流すことで洗浄成分が残ることもなく、洗い流しも早いので大容量の水を使う必要がありません。粉石鹸を使ったプリン状石鹸はエコな洗浄方法と言えます。
プリン状石鹸は「石鹸」でしか作れない
プリン状石鹸は「石鹸」でしか作ることができません。お手持ちの粉の洗剤を使ってプリン状石鹸を作ってもジェル状にならない場合は「合成洗剤」の可能性が高いので、成分を確認してみましょう。
石鹸と合成洗剤には、それぞれ以下のような成分が含まれています。
・石鹸「純石けん分(脂肪酸ナトリウム)」、「アルカリ剤(炭酸塩)」
・合成洗剤「ポリオキシエチレンアルキルエーテル」、「ラウレス硫酸Na」、「アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム」
品名欄でも「洗濯用石けん」「洗濯用合成洗剤」と区別して表記されていますので、確認してみましょう。
また、同じ粉石鹸でも、メーカーや商品によって成分量は異なります。同じ分量でプリン状石鹸を作ったとしても、柔らかさや洗浄力が異なる場合があります。
プリン石鹸の作り方
用意するもの
プリン状石鹸を作るには、次のものを用意しましょう。
・粉石けん 50g
・30~50度のお湯 500ml
・容器
・混ぜ棒
・ゴム手袋
粉石けんは弱アルカリ性です。プリン状石鹸を作るうえで、手でかき混ぜる工程があります。お肌の弱い方や気になる方はゴム手袋を着用しましょう。
使い切れる分だけ作りたい、多めに作りたいという方は、粉石鹸とお湯の比率をおおよそ1:10として、お湯を少しずつ入れながら硬さや溶け具合をみて調整してください。
作り方
プリン状石鹸は次の手順で作ります。
①容器に粉石けん(50g)を入れます
②お湯を少しずつ入れながら、粉石けんをかき混ぜます
③お湯を全部入れたら、粉石けんが完全に溶けるまでかき混ぜましょう
④混ぜていると少しずつトロトロしてきます
⑤混ぜ終わったら、2~3時間放置します
⑥プリン状に冷えて固まったら、手で使いやすいジェル状にしたら完成です
完成したプリン状石鹸は乾燥しないように、フタのある容器に移し替えましょう。ペットボトルなどで代用することも可能です。
保存期間は1週間程度
プリン状石鹸は基本的には、そのとき使う分だけ作るのが衛生的にもよいでしょう。長期間保管をしていると乾燥や気温の変化でジェル状ではなくなってしまいます。カビなども生えてしまうこともあるため、作った分は使い切ってしまうのがおすすめです。
もしも多く作りすぎてしまった場合、保存期間の目安は1週間程度です。
石鹸や洗剤を使っていると、同じ洗剤を使っているのによく落ちる汚れと落ちにくい汚れがあると感じたことはありませんか?それは、汚れにも酸性やアルカリ性といった性質があるからです。汚れがよく落ちるかどうかは、洗剤と汚れの相性に関係しています。
たとえば、「アルカリ性」の石鹸や洗剤は「酸性」の汚れに強く、「酸性」の石鹸や洗剤は「アルカリ性」の汚れを落としてくれるのです。プリン状石鹸で使用する粉石けんはアルカリ性。つまり、「酸性」の汚れを落としてくれるということになります。
<酸性の汚れ>
・油汚れ
・食べこぼし
・皮脂
・手あか
・血液
・タバコのヤニ
上記のように、酸性の汚れにはベトベトしたものが多く見られます。プリン状石鹸はジェル状で長時間とどまることができることから、換気扇やコンロなど、ベトベトした頑固な油汚れに有効です。
プリン状石鹸を作るならミヨシの粉石けん
本記事でご紹介したようにプリン状石鹸は「石鹸」でしか作ることができません。ミヨシの粉石けん「そよ風」は、純石けん分60%とアルカリ剤が含まれている弱アルカリ性の洗濯用石けんです。
ミヨシの商品は合成の界面活性剤は一切使用しておらず、洗浄成分はすべて「石鹸」からできています。環境とお肌にやさしい石鹸で、頑固な汚れを撃退してみてはいかがでしょう。
(この情報は一般的なお掃除に活用できる方法です。効能効果については、そのすべてにおいてお約束できるものではございません。また、本来の粉せっけんの用途外でのご使用となります点ご承知おきください)
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