無添加石鹸というとなんとなく肌にいいイメージがあります。ですが中には、無添加石鹸は乾燥を引き起こすという話を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか?確かに石鹸を使用すると肌がつっぱってしまうというイメージもあります。
このページでは無添加石鹸が乾燥を引き起こす要因や、無添加石鹸で洗った際に乾燥を起こさないためのポイントについても紹介していきます。
記事を読むことで、無添加石鹸の特徴や使い方について分かります。
無添加石鹸で洗うと肌は乾燥するの?
石鹸で洗うとなぜ肌が乾燥しやすいのか
市販されているボディソープや洗顔料に比べて、石鹸は肌の乾燥を引き起こしやすいといわれています。それはなぜでしょうか。
石鹸は、天然の動植物油脂にアルカリを反応させて作られます。弱アルカリ性である石鹸は、ボディソープや洗顔料など他の合成界面活性剤が主成分のものと比べて、洗浄力が比較的強い傾向にあります。
人の肌にある皮脂は、肌から水分が蒸発するのを防ぎ、乾燥を防ぐ役割を持っています。その皮脂を必要以上に洗い落してしまうと、肌は乾燥してしまいます。
特に保湿成分などを配合していないもので洗い過ぎてしまうと、つっぱり感も含め、乾燥しやすくなってしまいます。
オイリー肌には石鹸での洗浄がよいことも
オイリー肌の方で皮脂のべたつきが気になるという方は、洗顔フォームよりも石鹸を試してみるのもよいでしょう。
過剰に皮脂が残っていると、ニキビなどの別の肌トラブルの原因にもなることがあるため、オイリー肌に悩んでいる人は洗顔フォームより、しっかりと洗える石鹸を選ぶ方がよい場合もあります。
その他、皮脂分泌が盛んになる夏や、汗や皮脂が気になる運動後は石鹸を使用するなど、季節や生活に合わせて使い分けるでもよいですね。
また、すぐにでも石鹸を使用したいという方は、香料、着色剤、防腐剤といった化学物質が一切含まれていない無添加石鹸を試してみるのがおすすめです。化学物質が含まれていない無添加石鹸は、肌トラブルを起こしにくく、肌トラブルが原因で引き起こす乾燥も未然に防げる場合があります。
無添加石鹸で乾燥しないようにするための洗い方のポイント
続いて、無添加石鹸を試してみたいという方にむけて、なるべく乾燥を防ぐための使い方のポイントを紹介していきます!
長時間洗いすぎない
無添加石鹸も石鹸であることは、同じなので、洗浄力は比較的強い傾向があります。洗うことに時間をかけすぎると必要な皮脂まで落としてしまう可能性があるため、石鹸で洗うときは、ボディソープや弱酸性タイプの洗浄剤で洗うときよりも時間を短めに心がけましょう。
洗顔したあとは、必ず保湿などのスキンケアをする
顔の皮膚は身体の中でもデリケートで乾燥を起こしやすい部分です。そのため、無添加石鹸で洗顔する際には洗ったあとの乾燥に注意しましょう。洗顔後は化粧水での保湿や乳液で油分を補うなど、スキンケアをしてあげましょう。
またミヨシの「白いせっけん」は、天然油脂をそのまませっけんにする「本釜焚き製法」によって作られているので、保湿成分などを配合していない無添加石鹸ではありますが、油脂由来の保湿成分(グリセリン)がほどよくせっけんに溶け込んでいるのが特徴。油脂由来の保湿成分が洗い上がりにしっとり感を与えるので、乾燥肌で悩みの方にもおすすめです。
乾燥肌についての記事はこちらもチェック!
→無添加石鹸が乾燥肌にいいって本当?石鹸・洗顔料選びのポイントも解説
無添加石鹸のメリット・デメリット
最後に無添加石鹸のメリット・デメリットを紹介していきます。
無添加石鹸のメリット
・洗浄力が強い(通常の石鹸に比べれば弱いが、他の洗顔料やボディーソープに比べれば強い)
・着色料や香料、防腐剤が入っていない
・肌本来の力を高めてくれる
・すすぎが楽
・比較的コストパフォーマンスがいい
石鹸や洗顔料に含まれる着色料や香料、防腐剤は肌への刺激になる可能性があり、それが原因で乾燥を引き起こしてしまう場合もあります。無添加石鹸にはそういった成分が配合されていないので、安心して使うことができる石鹸になります。
ただし、無添加石鹸の中にも一部の添加物が含まれている場合がある点には注意が必要です。日本では無添加について定義する法律がないため、着色料、香料、防腐剤などのいずれか1つでも入っていなければ無添加と表示することができます。無添加石鹸を選ぶときは成分表を確認することをおすすめします。
無添加石鹸には、肌本来の力を高めてくれるというメリットもあります。石鹸が弱アルカリ性であるのに対して、身体は弱酸性です。石鹸で身体を洗うと、一時的に身体もアルカリ性によります。このとき、アルカリ性に傾いたお肌を弱酸性に戻そうとする力が働きます。この働きによって、肌本来の力が高まっていきます。
無添加石鹸のデメリット
・洗い過ぎによって起こる乾燥
・衛生面への配慮が必要
・泡立てるのが面倒
・使用条件によっては、溶けやすい
固形石鹸はボディーソープや通常の洗顔フォームと違い、容器に入っていないので、水が溜まりやすい石鹸置きなどで使用を続けた場合、雑菌の心配がでてきます。固形石鹸を使用した後は乾燥させる、スポンジの上におくなど、衛生面に配慮する必要があります。
ミヨシの「無添加白いせっけん」は、油脂由来の保湿成分(グリセリン)がほどよく溶け込んでいるため、他の無添加石鹸に比べて、溶けやすい感じはあります。また、「白いせっけん」に限らず、固形石鹸は使用状況によっても溶けやすさは左右されますので、衛生面も含め、保管状態には十分注意するよう心がけましょう。