長持ちさせたい!無添加石鹸の保管方法

長持ちさせたい!無添加石鹸の保管方法

肌にやさしい無添加石鹸を使い始めたけれど、すぐにドロドロになって溶けてきてしまった…そんな経験はありませんか?せっかくお気に入りの石鹸と出会えても、誤った保管方法で劣化を早めてしまってはもったいないですよね。

本記事では、無添加石鹸の正しい保管方法についてご紹介します。
正しく保存管理することで、お気に入りの無添加石鹸を長く良い状態で使うことができますよ。


無添加石鹸の特性

余計なものが入っておらず、肌にやさしい無添加石鹸。無添加石鹸には、無添加であるがゆえの特性があります。


石鹸の酸化に気をつけて

防腐剤や保存料の含まれてない石鹸は、空気に触れると酸化を早めます。
酸化が進むと石鹸の変色や異臭につながります。石鹸本来の品質が変わってしまえば、使用感が変わったり、肌トラブルにつながる可能性もあるため注意が必要です。添加物が入っていないからこそ、管理に気をつけて大切に扱いましょう。


石鹸にも菌はつくの?

雑菌は様々なところに存在しており、石鹸の表面に付着することもあります。通常の使用範囲でも一般的な雑菌が付着する可能性がありますが、石鹸は弱アルカリ性であるため、表面がよほど膨潤しなければ菌が増殖することは困難で、乾いていけば菌は減少していきます。ただし、保管条件がよろしくなければ、溶け崩れなど引き起こしてししまうので、その注意が

必要です。

石鹸置き等に石鹸から溶けだした液体が溜まってしまっていると、雑菌にとってはまたとない栄養源に。高温多湿になりやすい日本においては時に菌の増殖に最適な環境が作られてしまいます。石鹸そのものを長持ちさせるためにも、衛生環境を保つためにも、石鹸を正しく管理することは大切なことなのです。



無添加石鹸の保管の仕方

それでは、無添加石鹸の保管について具体的に見ていきましょう。多くの石鹸に共通することですが、大切なことは3つ。すすぐ、水気を切る、乾燥させる、です。


すすいで菌の増殖を防ぐ

石鹸を使い終わるたびに、石鹸をざっとすすぎましょう。使用後の石鹸には人間の垢や皮脂等が付着している可能性があります。これらのタンパク質は、雑菌の大好物。使うたびにきちんと洗って石鹸から落とすようにしましょう。


水気はドロドロの原因に

石鹸は湿った場所が苦手です。水が付着し浸透すると、石鹸の水分が増えてドロドロと溶け崩れしやすくなります。使用後は必ず水分を拭き取り、水はけのよい石鹸ケース等を使って石鹸に水気のない状態を保ちましょう。


乾燥させる

蒸気のこもりがちなお風呂場は雑菌が繁殖しやすい環境。使用した石鹸をそのままお風呂場に置くというのは避けたほうが賢明です。できる限り換気を良くし、しっかりと乾燥させましょう。ただし、直射日光に当てたり、高温になる場所は石鹸のもつ色や香りが変わってしまう可能性もあるため、避けたほうがよいでしょう。

製品によっては保管方法が設定されている場合もあります。まずは製品の表示をチェックしておきましょう。


保管は楽しく、工夫して

石鹸の保管にはいろんな方法があります。

おすすめは石鹸ケースを使用すること。石鹸専用のケースであるため、底の部分に穴が開いていたり、水が自然に流れ落ちる形状をしていたりと水はけよく作られています。タオル地やスポンジを使って、すばやく石鹸の水分を吸い取ってくれるタイプもあります。最近は、マグネットやフックを使って壁に取り付け、空間保存を可能にしたソープホルダーも人気。100均一で手に入るものなら、ネットやアイアンかごに入れて吊るして置くのも衛生的です。ソープディッシュ代わりに人工芝を石鹸サイズにカットして置くと水通りも良く、見た目もユニークです。

最近はソープディッシュもいろいろなデザインや工夫を凝らした品があるのでこだわりの1点を探してみるのも楽しいでしょう。


肌トラブルを起こさないために


はやめに使い切りましょう

購入時に石鹸の表示を確認しておきましょう。使用期限が特に表記されていない石鹸は、未開封の場合、3年は品質保持できるように製造されていることが一般的です。3年間の品質維持が難しい商品には、使用期限を記載する決まりになっています。開封した場合、3ヶ月~半年以内に使い切ることが推奨されています。

無添加石鹸は、合成物質を使用した石鹸と比べると使用期限が短いことが多いです。保存料や防腐剤を使っていない場合が多いためです。無添加である以上、品質は長持ちするものでないと考え、できる限り早めに使い切るようにしましょう。


こんな時は使用を控えましょう

未開封の石鹸が、使用できるものかわからない…そんな時は、開封して泡立つかどうか試してみましょう。無添加石鹸の場合、色や香りが判断の目安になります。パッケージ等の写真と比較してあまりにも変色していたり、異臭がするようであれば使用は控える方が賢明です。


洗顔石鹸にはより注意を

洗顔専用の石鹸は特に注意が必要です。顔の皮膚はデリケートなので、使用期限の過ぎた石鹸で洗ってしまうと肌荒れを起こす可能性があります。使用期限内でも、開封後長期間使っていなかったり、明らかに色やにおいが変わっている場合には使用を控えるか、一度手などで試してみるようにしましょう。

無添加石鹸は、肌にやさしいけれど防腐剤や保存料を使用していない分、長持ちさせるためには正しい管理が大切です。肌の健康を守るためにも、きちんと保管を心がけましょう。