石鹸がアレルギー反応を引き起こす?原因を解説

石鹸がアレルギー反応を引き起こす?原因を解説

「今までと違う石鹸に変えたら、使ったあと肌が赤くなってしまった」。あなたが敏感肌だったり、アレルギー体質なのであれば、石鹸に含まれている成分に対してアレルギー反応を起こしたのかもしれません。

ここでは、石鹸を使うことでアレルギーが発生した実際の例を挙げながら、どのような成分でアレルギー症状が起こる可能性があるかを説明していきます。

安心して使える石鹸探しの参考にしてくださいね。




石鹸がアレルギーの原因に?

 

石鹸でアレルギー反応が出る原因とは

以前、特定の石鹸を使うことで多くの人がアレルギー反応を起こすようになり、社会問題になったことがありました。 その時の原因となった物質が「加水分解コムギ」です。加水分解コムギとは、小麦のタンパク質を酵素などを使って細かく分解したものです。


どうして石鹸に小麦などが入っているのだろう、と疑問に思った方もみえるかもしれません。加水分解コムギには高い保湿力があり、これまでにも様々な化粧品に使用されてきています。小麦は、アレルギーの起きやすい物質として知られていますが、加水分解コムギを使った化粧品で、それまでに問題となるような副作用が起こったという報告はありませんでした。

加水分解コムギはメーカーによって作り方が異なります。当時問題となった石鹸に使われていた加水分解コムギは、グルーパル19S という製品名のものでした。実際に石鹸に含まれていた含有量は、重量比で0.3%ほど。たった0.3%の含有量でも、アレルギー反応は起きてしまうものなのです。


石鹸は、多くの人が毎日使うものです。このケースでは、顔の皮膚や目の粘膜、鼻の粘膜に付着した加水分解コムギが毎日少しずつ体の中に侵入し蓄積した結果、アレルギー反応が引き起こされたと見られてます。


症状は?

では実際に、どのようなアレルギーの症状があったのでしょうか。アレルギーを起こした人の中で多かったものは、皮膚症状です。肌が赤くなったりかゆみがあったり、じんましんやまぶたの腫れが起こった人もいました。

また、石鹸を使っている期間に小麦を食べることでアレルギー症状を発症する人もいたようです。それまで小麦に対するアレルギーは全くなかった人が、石鹸を使うことで小麦アレルギーになってしまったのです。

今回のケースでは、小麦アレルギーになった人のうち、25%がアナフィラキシーショックを起こし、43%の人が呼吸困難を経験することになってしまいました。また、そこまで重篤な症状ではないものの、皮膚の異常や下痢、吐き気や嘔吐などの症状も見られました。 

 実際の症例を見てみると、最初は少し肌が赤くなったり痒くなったりするだけの、それほど気にも留めないような症状から始まっています。それほど大きな問題はないため、石鹸に問題があるとも思わず、毎日繰り返し使っていたようです。そうしているうちに症状が少しずつ悪くなっていき、ひどい人では最終的に呼吸困難を起こすなどの、重篤なアレルギーを発症してしまいました。


アレルギーはなぜ起こる?

アレルギーとは

そもそもアレルギーはどうして起こってしまうのでしょうか。

アレルギー反応は、私たちの体に無害であるはずのものに対して免疫機能が過剰に働いてしまい、体に有害な症状が起こることです。本来なら、免疫機能は体に入ってきた有害な細菌やウイルスに対して働きます。しかし何らかの原因によって、免疫機能が誤作動してしまうことがあります。

アレルギーの原因となるアレルゲンは、人によって異なります。よくあるものでは、食物や薬品、ほこり、花粉、金属などがあります。また、現れる症状も人によって違います。じんましんや皮膚炎、ぜん息の他にも、くしゃみや発疹、 腹痛、下痢、さらには血圧低下や意識が朦朧(もうろう)とするなど、様々です。アレルギー症状が見られた場合は、その原因であるアレルゲンを取り除くことが、最優先となります。


石鹸で考えられるアレルゲンは?

では、先ほど紹介した加水分解コムギによるアレルギー以外に、石鹸ではどのようなものがアレルゲンとなる可能性があるのでしょうか。 

石鹸によく使われている原料として、香料や着色料、防腐剤などがあります。多くの石鹸に使われているこれらの原料ですが、実はこれらもアレルギーの原因となる可能性があるのです。

 

安心できる石鹸を使おう

 

ミヨシの無添加シリーズは、香料、着色料、防腐剤などの添加物は一切使わず、水とせっけん成分だけで作られた石鹸です。そのため、敏感肌の人から赤ちゃんまで安心してお使いいただけます。

今回ご紹介したように、顔の皮膚や粘膜から体内に入ったアレルゲンが原因で、色々なアレルギー反応を引き起こしてしまうことがあります。石鹸は毎日使うものですから、できるだけ、 肌にも体にも影響を与える可能性の少ないものを使いたいですね。

もし、今使っている石鹸に対して不安に思っていることがあったら、その使用を控えることも検討してください。自分が心地よく使える石鹸を探しましょう。