弱アルカリ性の石鹸の特徴とは?弱酸性ソープとの違いも解説

弱アルカリ性の石鹸の特徴とは?弱酸性ソープとの違いも解説

一般的に販売されているボディソープや洗顔料は弱酸性タイプが多く、石鹸は弱アルカリ性です。お肌は弱酸性ですが、弱酸性と弱アルカリ性、どちの洗浄料がお肌によりよいのでしょうか。

この記事では「酸性」や「アルカリ性」などの性質について説明し、また弱アルカリ性である石鹸で洗うメリットや注意点などを解説していきます。

弱アルカリ性と弱酸性の違いを知り、石鹸を使用するときの不安や疑問を解消しましょう。

 

酸性・中性・アルカリ性とは

洗顔料やボディ洗浄料の性質としてよく耳にする「酸性」「アルカリ性」「中性」についてご存じですか?

これらは水溶液の性質の名前で、それぞれの性質の度合いを表す数値としてpH(ピーエッチ、ペーハー)が使われます。

ここではそれぞれの性質と「pH」について詳しく見ていきましょう。

 

酸性

酸性には鉄などの金属を溶かす性質があり、触るとチクチクした感じがします。なめると酸っぱい味がし、食酢やレモン汁、ワインやソースなどは酸性です。

 

アルカリ性

アルカリ性にはタンパク質などを溶かす性質があります。ヌルッとした感触があり、なめると灰汁(あく)のように苦い味がします。酸性の汚れを中和して落としやすくします。

 

中性

酸性の性質もアルカリ性の性質も持たないのが中性です。水道水は中性にあたります。

なお、水溶液の性質を調べようとしてむやみに触ったりなめたりするのは避けましょう。

 

pHとは

酸性とアルカリ性の強さはpHという数値で表します。

pHでは酸性とアルカリ性に0~14までの目盛りをつけ、その数字の大きさで酸性・アルカリ性の度合いを示します。

真ん中のpH7を中性とし、それよりも数値が小さいほど酸性度が高く、大きいほどアルカリ度が高いということです。

台所用・洗濯用・住居用の洗剤では、pHの度合いによる性質を以下のように表示するよう、家庭用品品質表示法によって定められています。

 

pH3.0未満・・・酸性

pH3.0以上6.0未満・・・弱酸性

pH6.0以上8.0以下・・・中性

pH8.0を超え11.0以下・・・弱アルカリ性

pH11.0を超えるもの・・・アルカリ性

https://www.live-science.com/honkan/basic/chishiki02.html

https://www.ktr.mlit.go.jp/sinaki/sinaki00034.html

 

石鹸は弱アルカリ性。肌への優しさは?

石鹸は弱アルカリ性

次に石鹸の性質を見ていきましょう。

石鹸は天然油脂(脂肪酸)をアルカリと反応させて作られるもので、pH9.0~11.0程度の弱アルカリ性です。

「弱酸性ソープ」とよばれるものは石鹸であるように思いがちですが、弱酸性の石鹸は存在しません。

 

健康な肌は弱酸性

一方で健康な肌はpH4.5~6.5の弱酸性です。肌表面で混ざり合った汗や皮脂が弱酸性の皮脂膜を形成し、雑菌や刺激などの外的要因から肌を守ってくれるのです。

弱酸性の肌を弱アルカリ性の石鹸で洗うことで肌は一時的にアルカリ性に傾きます。しかし、石鹸を洗い流すことで健康な肌は中性近くに戻り、その後時間の経過とともに再び弱酸性の状態に戻っていきます。

https://www.kanebo-cosmetics.co.jp/cosmeticsqanda/76

 

「肌に優しいのは弱酸性」って本当?

広告や商品パッケージなどで、「人肌と同じ弱酸性ソープは肌に優しい」と目にしたことはありませんか?

これは一概にそうとも言い切れません。肌への優しさは酸性かアルカリ性かだけで決まるものではないからです。

弱アルカリ性の石鹸も弱酸性ソープも、原料の配合や添加物の有無などによりその洗浄力や使い心地なども変わります。

また、肌質によって弱アルカリ性の石鹸が合う人もいれば、弱酸性ソープが合う人もいます。

石鹸のメリットや注意点、自分の肌質などを理解し、「自分の肌」にはどちらがあっているのかを見極めましょう。

 

https://www.live-science.com/honkan/qanda/body10.html

 

石鹸で洗うメリットと注意ポイント

石鹸で洗うメリット

では、石鹸で洗うメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

 

〇洗浄力が高い

アルカリ性には酸性の汚れを中和させて落とす働きがあるため、汗や皮脂、角質などの弱酸性の汚れをしっかり落とします。

〇洗いすぎを防止する

弱アルカリ性である石鹸は、酸性の物質に触れると中和されて洗浄力を失います。このため汚れが落ちた後は洗浄力が抑えられ、洗いすぎを防止できます。

一方で弱酸性ソープは酸性の物質に触れても洗浄力を保つため、汚れが落ちた後でも肌の上で洗浄力をキープし、洗いすぎになる可能性があります。

 

石鹸を使うときに気を付けたいポイント

肌がとても乾燥していたり敏感になっているときには、石鹸の洗浄力が刺激となってしまうことがあるため注意が必要です。

このような場合には、洗浄力が穏やかな弱酸性ソープを使うか、弱酸性の化粧水などでしっかりスキンケアを行いましょう。

 

肌への影響が少ない無添加石鹸がおすすめ

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https://miyoshisoap.co.jp/blogs/soap-life/weakly-acidic-soap

 

洗浄料を選ぶときには、洗浄料の性質や自分の肌質を理解すると、自分にあったものが見つけられます。お気に入りの洗浄料を見つけて健康なお肌をキープしてくださいね。

 



https://miyoshisoap.co.jp/collections/ナチュラルクリーニング